冬になると、毎月の光熱費の請求にドキッとする人は多いのではないでしょうか。
私もそのひとり。ある冬、電気代が1か月で2万円を超え、青ざめた経験があります。
当時は「暖かければいい」と思い、深く考えずに暖房器具を使っていました。
ところが調べてみると、暖房器具ごとに電気代は大きく異なることが判明。
「同じ1時間でもこんなに差があるの!?」と衝撃を受けました。
この記事では私の失敗談を交えつつ、暖房器具の電気代比較表やシーン別のおすすめ組み合わせを紹介します。
電気ストーブ頼みで電気代が爆上がり
私は以前、エアコンの風が苦手で「電気ストーブ」ばかり使っていました。
確かにつけた瞬間から暖かいのですが、調べてみると1時間で20~30円もかかることが判明。
仮に6時間/日使うと…
- 20円 × 6時間 × 30日 = 3,600円
- 30円 × 6時間 × 30日 = 5,400円
これだけで1か月3,600~5,400円。さらに他の家電や照明を合わせると、あっという間に2万円近い請求になっていたのです。
「暖房=電気ストーブ」と思い込んでいた私の大失敗でした。
暖房器具の電気代を比較してみた

◎ 主要暖房器具の電気代(1時間あたりの目安)
暖房器具 | 消費電力の目安 | 電気代(1時間あたり) | 特徴 |
---|---|---|---|
エアコン | 200〜600W | 約3〜5円 | 部屋全体を効率的に暖める、空気循環が大事 |
こたつ | 100〜300W | 約2〜3円 | 体の芯まで温まるが部屋全体は寒い |
電気ストーブ | 800〜1200W | 約20〜30円 | 即暖性抜群、ピンポイント用 |
オイルヒーター | 600〜1200W | 約15〜25円 | 安全で乾燥しにくいがコスト高め |
ホットカーペット | 500〜800W | 約10〜15円 | 足元を広範囲で暖める、部分使いで節約可 |
電気毛布 | 50〜100W | 約1円前後 | 就寝時に最適、超省エネ |
※電気代は27円/kWhで計算。部屋の断熱性や使い方によって変動します。
こうして数字で見ると一目瞭然。
「長時間=エアコン」+「部分暖房=こたつや電気毛布」の組み合わせが、最も効率的だと分かります。
見やすい比較チャート
暖かさ↑
│ ●オイルヒーター(暖かいけど高コスト)
│
│ ●エアコン(暖かい&コスパ◎)
│
│ ●こたつ / ●ホットカーペット(部分暖房向き)
│
│ ●電気ストーブ(即暖だがコスパ△)
│
│●電気毛布(暖かさは限定的だが激安)
└──────────────────→ 電気代
実践編:シーン別の最適暖房術

私が実際に試して効果があった「シーン別の使い分け」を紹介します。
家族でリビングに集まるとき
→ エアコン+サーキュレーターで空気を循環。電気代は抑えつつ部屋全体が均一に暖まる。
一人でデスクワークするとき
→ こたつ、電気ひざ掛け、電気毛布を活用。ピンポイントで暖めることで快適&省エネ。
就寝時
→ ホットカーペットを就寝前に1時間+厚手の布団。電気毛布を弱運転で使うのも◎。
すぐに暖まりたいとき
→ 電気ストーブを5〜10分だけ使い、その後はエアコンに切り替える。
節約のために取り入れたい工夫

器具の選び方だけでなく、使い方次第でも電気代は変わります。
サーキュレーターで暖気を循環
→ エアコンの効率が2〜3割アップ。
窓断熱シート・隙間テープ
→ 暖房の熱を逃がさず、体感温度が2℃上がる。
設定温度は20℃目安
→ 1℃下げるだけで年間1,000円以上の節約。
厚着+ひざ掛けを活用
→ 暖房の稼働時間を減らせる。
成果:5,000円以上の節約に成功
こうした工夫を取り入れた結果、以前は2万円を超えていた電気代が、翌年は1万4,000円程度にダウンしました。
しかも寒さを我慢したわけではなく、むしろ以前より快適に過ごせるようになったのです。
年代別おすすめ暖房器具と使い方
暖房器具の選び方は、生活スタイルや世帯構成によって大きく変わるものです。
そこで、代表的な3パターンを例に「おすすめ暖房器具」と「電気代を抑える工夫」をまとめました。
◎ 単身世帯(ひとり暮らし・ワンルーム)
おすすめ暖房器具:こたつ、電気毛布、スポットヒーター(短時間用)
- ワンルームは空間が狭いため、エアコンを弱めに運転しつつ、こたつや電気毛布で局所的に暖めるのが効率的。
- 電気ストーブは便利だが、つけっぱなしは電気代がかさむため、「帰宅直後だけ」など短時間利用がおすすめ。
👉 ポイント:
「自分がいる場所だけを暖める」ことで、月5,000円以上の節約も可能。
◎ ファミリー世帯(家族でリビング中心)
おすすめ暖房器具:エアコン+サーキュレーター、ホットカーペット
- 家族全員が集まるリビングでは、エアコンが最も効率的。
- サーキュレーターを併用すれば、暖気を循環させて部屋全体を均一に。
- 座る時間が長いなら、ホットカーペットを併用して足元を暖めると快適度がUP。
👉 ポイント:
エアコンの設定温度を1℃下げ、ホットカーペットで補うと、体感は同じでも電気代を抑えられる。
◎ 高齢者世帯(安全性と快適性重視)
おすすめ暖房器具:オイルヒーター、こたつ、電気毛布
- 高齢者にとって大切なのは、空気が乾燥しすぎないこと・安全であること。
- オイルヒーターは電気代は高めだが、火を使わず安全で、温度ムラが少ない。
- こたつや電気毛布も体に優しく、長時間使用しても負担が少ない。
👉 ポイント:
「低温でもじんわり暖まる」器具を選び、転倒リスクのある電気ストーブは控えるのがおすすめ。
年代別まとめ表
世帯タイプ | おすすめ暖房器具 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
単身世帯 | こたつ・電気毛布・電気ストーブ(短時間) | 自分の周りだけ暖める、省エネ可 | 電気ストーブ長時間は割高 |
ファミリー世帯 | エアコン+サーキュレーター+ホットカーペット | 部屋全体を効率的に暖められる | 部屋が広いと効率低下 |
高齢者世帯 | オイルヒーター・こたつ・電気毛布 | 空気が乾燥しにくく、安全性が高い | オイルヒーターは電気代高め |
- 「暖房器具はシーンだけでなく、世帯タイプごとに最適解がある」
- 単身なら「自分の周りだけ」/ファミリーなら「部屋全体」/高齢者世帯なら「安全性と乾燥対策」
- そして共通して大切なのは、「使い分け+断熱」で効率を最大化すること。
まとめ:暖房費を抑える3つの鉄則
最後に、私の経験から導いた結論を整理します。
暖房器具はシーンごとに使い分ける
→ 部屋全体はエアコン、足元や局所はこたつ・電気毛布。
断熱対策を徹底する
→ サーキュレーター、窓シート、隙間テープで効率UP。
電気ストーブは短時間限定で
→ 即暖性は魅力だが、使いっぱなしは危険。
この3つを守るだけで、光熱費は確実に下がります。
「あなたの家の暖房器具、今の使い方は本当に最適ですか?」
私のように「なんとなく」で選んでいると、気づかないうちに高額な電気代を払っているかもしれません。
今日からでもすぐに、暖房器具の使い方を見直してみてください。
快適さと節約は両立できます。
この冬こそ、電気代に怯えず心地よい暖かさを手に入れましょう。